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研究概要

挑戦的研究としての意義

 大学入試に関わる研究は蓄積が浅く,未開拓分野である。入学者選抜に効率性を主張することは困難だが,現在の大学入試改革には構造的に全ての高校関係者,大学関係者が巻き込まれる。2021年度入試からの新制度導入,学習指導要領改訂期に合わせての本格実施というスケジュールに鑑みると刻々と変化する局面に合わせて可変性に富んだ研究遂行が求められる。基盤研究のように当初計画に沿って粛成果を上げるのは難しい。本研究課題には技術と理念を俯瞰する視点が不可欠である。必然的に幅広い学際的領域をカバーするには多様な学術的背景を持ち,大学入試の現場に精通している研究チームの編成が必要となる。以上の要因を総合的に勘案すると,新分野を開拓する挑戦的研究と位置付けるのがふさわしい課題と言える。